まだまだ続く11月5日。隠れイベント編  ※文章やたらと長いです

午後11時。ふと起きたと思ったら同志社の2年の先輩に起こされていることが分かった。せっかくの安眠を妨害されたとは思いながらも何か3年の先輩に呼び出されているから下の階に来てくれといわれる。やばっ!合宿費まだ払っていない!やばいと思いつついわれた通りの部屋の扉を開けて入ろうとすると「ノックせんかコラー!!!」といきなり怒鳴られる。これは想像以上にまずいと思ってまた部屋から出てやり直してから部屋に入る。
左側に早稲田の3年・OB。右側に同志社の3年・OBがいて、真ん中に座布団が1個ある。そして、部屋がタバコのけむりで充満している。
ここまでの結論:明らかに雰囲気が悪い。
真ん中の座布団に座らされて同志社の主将から「お前、何で途中参加なんや?それでいて平然としてていいと思ったのか?それがわれわれ同志社に対する侮辱だと思わなかったのか?」と、明らかに俺は大変まずい状況にいることを悟る。
早稲田側からは野次みたいな感じで弁護の言葉がくるが、ここで俺がするべきことはまずこの場を切り抜けることだ!ひたすら謝れば何とかなるかな?と思いつつとりあえず、土下座をして謝る。「アホが!」という言葉が返ってきた。「座布団の上で土下座なんてお前俺たちを馬鹿にしてるだろ。」それもそうだと思いつつ土下座もやり直す。
しかし、状況がこんなんだからこれで収まるはずもなく、「お前、やる気があるなら同志社の応援歌歌えるか歌ってみろ!」
またやっばー・・・で、ひたすら前回覚えたときの記憶の片鱗をたどりながらただでさえ音痴なのに、状況からしても明らかに歌えないけれど歌ってみる。「わーかくーさもーえて くーさきーはかーおる」
ペットボトルが俺のほうに飛んできた。もう一度歌えといわれる。そしてさっきと同様に歌う?
今度はペットボトルだけでなく「あほか!!」という声が同志社のほう全体から返ってくる。しかし、どこを間違えたのか分からない。そしたら、歌詞は「若草萌えて 命はあふる」と指摘される。(こんな奴に教える必要はないとも野次られたけど)
「そうだったのかー!!」と気がついてもしょっぱなから間違えてるのでもう手遅れ!It's too late!!さらに険悪なムードに。
そして今度は恐れていた合宿費未納を指摘される。会計が誰だか分からなかったといって弁明。そしたら早稲田の先輩の指導はちっともなっちゃいないと指摘される。そこで先輩が反論。俺にとってはつかの間の休息?というわけにもいかず、「会計は乳首が立つほどがんばっているんや!!お前らにそれが分かるか!!」と向こうの会計の乳首を見せながら怒鳴ってくる。
乳首が立つ!???
一体どういうことだ!?と真剣に考える。乳首が立つとはどういうことなのか早く理解しないとまた厄介なことになる!
しかし、突拍子もなく乳首を見せられては笑いも少しはでる!ちょっと笑ったら「お前笑ったな!人を馬鹿にしているな!」とやっぱり怒鳴られる。ここまでくるとそんな理不尽なとも思えてくる。乳首ネタでの応酬が続いた後、この後2件ほどやっぱり叱責され、そこで土下座をしてやり過ごそうとする。いつしか呼び出されてから25分もたっておりもうこんな奴らと話すのは終わりだと誰かが言い出した。そしたら早同なんかもう終わりだ!と誰かがいい、俺は明日のフリーラン中止か!?とこの状況ながら内心喜んでたりした。
そして、何かがプッツンと切れたのかついに乱闘が始まる・・・
早く帰ろうと早稲田の先輩からいわれても、今まで正座してて足がしびれたので立ち上がれない・・・

ここまでくるとさすがにおかしいとは思いつつもここで「ドッキリ」と書かれた画用紙登場!?背後のふすまからHGが3人躍り出てきた!?みんな笑い出した!?
もう何がなんだか分からない。
つまりは今までのは全て芝居で、このイベントは毎年早稲田、同志社から1年を2人ずつ選び出して夜中に呼び出して、思いっきり罵倒して精神力を鍛えるというのが主旨らしい。
この1年生には決して語られてこなかった伝統ある隠しイベントの名称は「むぎふみ」!(麦は踏まれて強くなるから)
そんなイベントがあったのかと驚愕しながらも選ばれた人は特典として来年のむぎふみの様子を盗聴する権利が得られたり、サイクリングクラブの幹部候補生として扱われるとか。
果たしていいのやら、悪いのやら。
とにかく同志社の先輩・OB方が謝罪?したりと今までとはうって変わり、これでまた寝ていいとの達しがきたので、早々に布団に入る。合宿費未納という現実を抱えながら・・・